自律神経の働きを低下させる要因とは その1
カテゴリー:自律神経
この記事は約 3 分で読めます。
頭痛・めまい・ふらつき・うつ・パニックといったいわゆる自律神経症状は、分かりやすく言うと、自律神経の極度疲労
状態によって起こった症状といえます。
自律神経とは、無意識神経ともいいます。例えば心臓を動かす・腸を適度に動かす・ホルモンを適度に分泌するなどと
いった、人が意識していなくても、生命活動に必要な内臓の働き・血圧の調整・ホルモン量の調整などの働きを自動調整
してくれているシステムです。
生命活動に必要な働きなので細胞レベルから考えれば無限の仕事量です。
それを健康であれば少しの誤作動もなく全身を調整してくれているのが自律神経なのです。
ところが自律神経に疲労が蓄積していくと生命活動に必要な自動調整機能の働きに誤作動が出始めるのです。
そしてついに事が大きくなった時に、最初に並べたような症状が発症するわけです。
では自律神経を疲労させる要因とは何でしょうか?
大きく以下の要素が考えられます。
1、睡眠不足 2、気温・気圧 3、薬 4、電磁波
まず最大の要因は睡眠不足です。
一般的に7時間前後の睡眠が理想とされていますが、これだけでは片手落ちです。
まず何時から寝ているか? 理想は夜中の0時前に就寝することです。朝の7時から7時間寝たから
睡眠時間は大丈夫というものではありません。人間は日の出とともに活動を開始し、日の入りとともに
床につくものです。これが乱れると7時間寝てようがホルモンバランスが乱れてきます。
そして就寝時間・睡眠時間がクリア出来ても、ちょっとの物音で目が覚めるといった浅い眠りも
深さが取れていないので、大きい範囲で寝不足なのです。
つまり睡眠は、就寝時間・睡眠時間・深さが必要なのです。
全て理想にしなくても、目覚めたときにスッキリ感があれば深さが取れていると考えていいでしょう。
それであれば7時間寝なくても疲労は取れているはずです。
このように3つの要素のどれかが足りなければどれかで補完するということになります。
例えば昼にうたたねをして、ハッと気づいて寝すぎたと思ったら5分くらいしか寝ていなかったという経験はありません
か?あの状態は究極に深い睡眠に入った状態です。
これを読んで、あなたも意外に思っているより睡眠不足だったのではなかったでしょうか?
これらの質の良くない睡眠を繰り返していると、昼間の疲労が処理できず毎日積み重なり、それが半年・1年・3年と蓄
積していくとやがて冒頭の症状が発症しやすい状態となる訳です。
ちなみに不眠症の方は、自律神経のさらに極度疲労状態で、睡眠モードにスイッチが入らない脳となっています。
この状態になると、自力で改善は難しいでしょう。正直治療を受けた方が近道だと思います。
睡眠薬は、最終的に眠れなくなり、依存症になりますから私はお勧めいたしません。
睡眠薬などの自律神経の薬はまた日を改めて書きたいと思います。
ちなみに当院で指導している自宅ケアは、それだけで睡眠モードが強くなるので、深い睡眠に入ることが出来ます。
次回は気温・気圧について書きたいと思います。