整体とあん摩マッサージ指圧の違いは?
カテゴリー:マッサージ
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整体とあん摩・マッサージ・指圧の違いは?

整体とあん摩マッサージ指圧の相違点は、関節・骨格の歪みやズレの修正、血液やリンパ循環の補正といった治療箇所や主旨の違い、そして必要な資格の違い(民間資格か国家資格か)が挙げられます。
それぞれの特徴や治療目的、必要な資格について詳しく見ていきましょう。
【整体とあん摩マッサージ指圧の違い】治療箇所・目的・主旨について

まず、整体とあん摩マッサージ指圧の治療箇所・目的や主旨に関してです。
整体の治療箇所・目的・主旨
整体は、身体の全身の関節が対象となります。
日々の生活習慣(猫背や頬杖を付いたりなど、姿勢や歩行時の毎日の癖・習慣の積み重ね)や、交通事故や怪我などで突如弊害が生じた、関節や筋に発生した歪みやズレを修正するのが主な内容です。
施術は、手足を使った手技、専用の補助器具を用いた手技などで、身体の関節を中心とした異常を修正・改善します。
指や手、器具などを用いて全身の関節、そして筋肉バランスや骨格などを調整することで直接的な治療が可能な他、人間が本来持つ自然治癒能力を高めることも目的としています。
現在の整体は、日本武術(柔術や骨法など)に伝わる手技療法から派生したもの、伝統中国医学の手技療法を用いたもの(オステオパシー・カイロプラクティックなど)、さまざまな治療家たちに伝わる施術方法を抜き出した独自のもの、などの種類・流派が存在します。
あん摩マッサージ指圧の治療箇所・目的・主旨
一方、あん摩マッサージ指圧は筋肉や皮膚表面が対象となります。
長時間同じ姿勢や無理な姿勢を続けたためにかたくなった筋肉をほぐしたり、運動不足や偏った食習慣などによって血行やリンパの流れが悪くなった箇所をさすったりほぐすことで、身体の不調を取り除くのが主な施術内容となります。
身体の表面をもんだり押したり、叩いたり、さすったりといった手技を用います。
別名・徒手施術とも呼ばれ、道具を使いません。
手のひらや指などで患部(ツボ)を押したり、揉んだりなどの施術は、人間の皮膚の感覚のひとつである「触圧」の感覚を利用したものです。
神経や筋肉に直接刺激を与えて、身体の血行を改善したり、痛みの軽減、ひいては全身の機能の調整などバランス調整を図ることができます。
健康の増進や疾患・患部の治療、疾患の予防を全て手技で行う、東洋医学です。
あん摩マッサージ指圧のみでなく、整体も東洋医学に分類されます。
これまで西洋医学の影に隠れていた東洋医学ですが、現在は西洋の医療技術・知識では限界がある分野をカバーできる可能性を秘めた医学として、非常に大きく注目を集めている医学です。
最近では治療だけでなく、リラクゼーション・癒しなどセラピー効果、そしてスポーツ分野などへの活用にもスポットライトを浴びています。
【整体とあん摩マッサージ指圧の違い】必要な資格について

次に必要な資格に関して見ていきましょう。
整体院を開業するのに必要な資格
整体師の場合は国家資格を得ずとも、民間資格だけで開業することが可能です。
具体的な資格としては、整体師・カイロプラクターが挙げられます。
中には国家資格であるマッサージ師・鍼灸師の資格を取得している整体師も存在しますが、前述の通り、医師や鍼灸師の域へと踏み込んだ施術を行わない限りは、民間資格だけで開業・施術が可能です。
接骨院・整骨院を開業するのに必要な資格
接骨院・整骨院を開業するには「柔道整復師」という国家資格が必要です。
当院は接骨院なので「柔道整復師」という国家資格を保有しています。
あん摩・マッサージ・指圧をするのに必要な資格
マッサージ師の場合、正確には「あん摩師・マッサージ師・指圧師」という名称で呼ばれ、「あん摩師・マッサージ師・指圧師」という国家資格を取得しなければなりません。
あん摩師・マッサージ師・指圧師・鍼師・灸師などに関わる法律(法律217号)に基づいた資格であり、合格すれば医師のように資格者名簿に氏名が掲載されます。
それぞれ密接な関係にあるため、あん摩師・マッサージ師・指圧師だけでなく、鍼師・灸師の2つも同時に平行して取得する方が多いです。